まずは知っておきたい!一人暮らし向け工事不要食洗機のリアルなデメリット
「一人暮らしの面倒な食器洗いから解放されたい!」その一心で工事不要食洗機を検討している方は多いでしょう。しかし、購入してから「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないために、まずはリアルなデメリットを正直に知っておくことが非常に重要です。
① 想像以上に大きい!設置スペースの確保が最優先課題
一人暮らし向けのコンパクトタイプといえども、食洗機は電子レンジと同等か、それ以上の存在感があります。例えば、人気のコンパクトモデルでも「幅約40cm × 奥行き約40cm × 高さ約45cm」程度のサイズがあり、これはA3用紙よりも大きな設置面積を必要とします。
購入前にメジャーで寸法を測って「ギリギリ置ける」と判断しても、実際に設置すると圧迫感がすごく、調理スペースがほとんどなくなってしまった…というケースは少なくありません。
② 給水・排水作業が意外と面倒…タンク式の落とし穴
工事不要食洗機の多くは、本体のタンクに直接水を注ぐ「タンク式」です。この給水作業が、想像以上に手間だと感じる人がいます。1回の洗浄に必要な水量は約5リットル。一般的なやかん(容量1.5〜2L)だと、2〜3往復して水を運ぶ必要があります。
「結局、手洗いした方が早かったかも?」と思ってしまう瞬間があるかもしれません。また、排水も課題です。付属のホースをシンクに垂らして排水しますが、調理中は邪魔に感じたり、見た目がごちゃごちゃしたりする原因にもなります。
③ 一度に洗える量が少ない!調理器具は入らないことも
一人暮らし向けモデルは、当然ながらファミリー向けに比べて容量が小さいです。「1〜3人用(食器点数 約16点)」と記載があっても、これは規格化された小ぶりな食器での目安です。直径24cm以上のフライパンや深鍋、まな板といった大きな調理器具は入らないことがほとんどで、結局、大物だけは手洗いする必要があります。
④ 運転音が気になる?ワンルームでの注意点
食洗機の運転音は、水を噴射する音やモーター音など、意外と響きます。特にこの記事で扱う「工事不要の卓上型」は、本体がむき出しのため、音が直接聞こえやすい傾向があります。
卓上型モデルの運転音の目安は、一般的に45dB(デシベル)前後です。これは「静かな図書館(40dB)」よりは大きく、「静かな事務所(50dB)」よりは少し静か、といった騒音レベルです。キッチンと居住スペースが一体となっているワンルームの場合、テレビの音が聞こえにくくなったり、就寝時に音が気になったりすることも考えられます。
※注:システムキッチンに組み込む「ビルトイン食洗機」は、キャビネットで音が遮られるため、一般的に30dB台とさらに静かです。
⑤ 乾燥機能が不十分なモデルもある
食洗機のメリットとして「乾燥まで全自動」を期待しますが、モデルによっては乾燥機能が簡易的で、食器に水滴がたくさん残ってしまうことがあります。特に、ヒーターを使わない「送風乾燥」のみのモデルは、プラスチック製の容器などはほとんど乾きません。「ヒーター温風乾燥」機能があるか、仕様をよく確認することが大切です。
でも、デメリットを上回る!一人暮らしにこそ嬉しいメリット
面倒な食器洗いから解放!圧倒的な「時間」の創出
これが最大のメリットです。食器洗いにかかる時間は、1日あたり平均で約20分。1ヶ月に換算すると「20分 × 30日 = 10時間」もの時間が生まれます。その時間を趣味や勉強、リラックスタイムなど、自分の好きなことに使えるようになります。
手洗いより節水!毎月の水道代もお得に
「食洗機は水を大量に使いそう」というのは大きな誤解です。手洗いで水を流しっぱなしにすると1回の洗浄に約75リットルの水を使うのに対し、食洗機(タンク式)の使用水量はわずか約5リットル。実に手洗いの1/15程度の水量で済みます。
高温洗浄で手洗いより断然きれいで衛生的
多くのモデルが約50〜70℃の高温洗浄に対応しており、しつこい油汚れを効率的に分解します。さらに、この高温洗浄は除菌効果も高く、雑菌の繁殖を防ぎ非常に衛生的です。グラスはピカピカに、お皿はキュッキュッと鳴るほどの洗い上がりを実感できます。
つらい手荒れの悩みから解放される
冬場の食器洗いや、肌が弱い方にとって、洗剤による手荒れは深刻な悩みです。食洗機を使えば、冷たい水や洗剤に直接触れる機会がなくなるため、つらい手荒れの悩みから解放されます。
後悔しないためのチェックポイント!一人暮らしの食洗機選び方
デメリットを理解し、メリットに魅力を感じたら、次は「自分に合った一台」を選ぶステップです。後悔しないために、以下の3つのポイントを必ずチェックしましょう。
✔ 設置場所の採寸は「幅・奥行き・高さ」を正確に
まずは、メジャーを持って設置希望場所の「幅・奥行き・高さ」を1mm単位で正確に測りましょう。その際、コンセントの位置、蛇口との距離、そして「ドアの開閉スペース」も忘れずに確認してください。
✔ 給水方法は?「タンク式」と「分岐水栓後付け」を比較
工事不要食洗機の多くは「タンク式」ですが、中には後から「分岐水栓」を取り付けられるモデルもあります。毎日の給水作業が許容できるか、初期投資をしてでも楽さを追求したいか、自分のライフスタイルに合わせて選びましょう。
✔ 容量はどれくらい必要?「1〜2人用」で十分か確認
一人暮らし向けとされるモデルでも、収納できる食器点数は様々です。一般的に「1人用」で食器8点、「3人用」で18点程度が目安です。自分が普段使っている食器が収まるのか、公式サイトの収納例などで確認しましょう。
工事不要食洗機のよくある質問(Q&A)
電気代は高くなる?
1回の使用にかかる電気代は、約15〜25円程度が目安です。毎日1回使ったとしても、月々の負担は450円〜750円ほど。手洗いの場合もお湯を使えばガス代がかかるため、トータルで見ると極端に高くなるわけではありません。
洗浄力は本当に信頼できる?
信頼できます。ただし、ひどい固形汚れはあらかじめ軽くすすぐ、食器同士が重ならないようにセットするといった基本を守れば、手洗いよりも格段にキレイな仕上がりを実感できるはずです。
結局、どんな人におすすめ?
- 面倒な食器洗いが大嫌いで、時間を有効活用したい人
- 自炊はするが、キッチンスペースが限られている人
- 手荒れに悩んでいる人
- 水道代を少しでも節約したいと考えている人
まとめ:デメリットを理解すれば、一人暮らしの最強の時短パートナーになる
工事不要食洗機には、設置スペースや給排水の手間といった、無視できないデメリットが確かに存在します。しかし、それらの注意点を購入前にしっかりと理解し、自分のライフスタイルに合ったモデルを正しく選ぶことさえできれば、デメリットをはるかに上回る「時間」と「心のゆとり」をもたらしてくれます。
この記事で解説したポイントを参考に、あなたにとって最適な一台を見つけ、面倒な食器洗いから解放された快適な一人暮らしを手に入れてください。
コメント